新語・流行語大賞2016について考える
新語・流行語大賞は「神ってる」 広島カープ活躍を象徴 | 2016/12/1 - 共同通信 47NEWS
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毎年この時期お約束の行事になっているこのイベント、
去年の「トリプルスリー」もそうだったが、
また今年も聞いたこともない言葉か…と思い、
そもそもこのイベントって何なのか調べてみた。
元々は「自由国民社」っていう政治団体ぽい名前の出版社が
「世相を軽妙に映し、多くの人々の話題に上った新語・流行語」を選び、
その言葉に関わった人・団体の顕彰するものとして
1984年から開催し始めたものらしい。
「神ってる」ってどのあたりが「世相を軽妙に映し」、
「多くの人々の話題に上った」のだろうか?
カープが活躍したことってそこまで話題集めてただろうか?
そもそも野球ほとんど関心ない自分からすると、
この「神ってた」らしい鈴木選手よりも
日本シリーズでの大谷翔平のほうがよっぽど「神ってた」と思う。
日本シリーズ最中に広島の飲食店で「ハムカツ」が販売中止になった、
という話題だけはやけに印象に残ってはいるが…
この賞を単純に人々の関心や報道された総時間で定義するなら、
話題になった、といえばやっぱり「ゲス不倫」だったと思うし、
流行した、といえば「PPAP」じゃないかと思う。
この定義でいくと、検索ランキングとかニュースやワイドショーでの
放送時間や国民アンケートなんかで数値を出すのが納得がいくんじゃないかと思う。
そもそもなんでこんな釈然としないような言葉が大賞にされてしまうのか。
ネガティブな意味で流行ったものを選出すると、
ちょっと過度にセンシティブな人たちにクレームつけられたりしてしまうからNG。
また、イベント自体が盛り上がらないと困るから受賞者がいないような言葉もNG。
そんなこんなで、ある程度明るいか、少なくともニュートラルな話題の
キーワードが選出されるようになっているのだと思う。
そしてそれにしっくりこない、ということは、
その年の最も人々にインパクトがあった話題は、ネガティブ要素が
強いものが優勢だった、ってことを表しているんではないかと感じた。